サービス・商品日本GLP傘下のモノフル(東京都港区)は10日、物流施設や工場などで利用することを想定したトラック受付・予約サービス「トラック簿」の提供を開始した。
同サービスは、予約機能を用いてトラック到着時間を分散させ、計画的な庫内準備によって長時間待機の解消を図るもので、リアルタイムにバース状況を可視化したり、メッセージサービスを使ってドライバーを呼び出すことによって倉庫担当者の作業負担を軽減したりといった効果が見込める。蓄積したデータを分析することで、業務効率の改善につなげる取り組みも可能。
モノフルが提携しているスマートドライブ(港区)のクラウド車両管理サービスと連携し、予約したトラックの自動受付、遅延通知の自動配信に対応。フューチャースタンダード(文京区)が提供する映像解析AIプラットフォーム「スコアラー」を活用し、バースに設置されたカメラでトラックのバース接車時間を自動的に測定し、リアルタイムで満・空状況を把握する機能の提供も計画している。
これにより、受付から作業終了までの時間を正確に把握できるようになるほか、空いたバースに次のトラックを自動で呼び出すことが可能になる。
モノフルでは、国が取り組む「ホワイト物流」への寄与を念頭に、「今後、輸配送の効率化に向けた取り組み(サービスの提供)などを通じて積極的に国との連携を図っていく」としている。
利用料金は、使用する機能に応じてフリープラン、スタンダードプラン、プレミアムプランと3種類の月額利用料を設定。このほか、拠点ごとに5万円(税別)の初期設定料が必要となる。