ロジスティクス名鉄運輸が9日発表した前3月期連結決算は、増収効果で運送委託費や人件費、燃料費の上昇分を吸収し、営業利益が前期比9.2%増の48億9600万円となった。最終利益は、子会社の資産売却の影響で3.6%の減益。
主力の貨物運送部門は、混載を中心に顧客需要を取り込み、前期並みの取り扱い量を確保。地域の営業専属担当者と東京営業部が連携し、新規荷主獲得を進めたほか、既存荷主に対して運賃改定交渉を継続。運送約款の改正に合わせ、運送と付帯作業の区分を明確にし、作業環境の改善を目指した交渉を進めた。
また、日本通運との連携でターミナル施設の共同利用や共同配送・共同運行をグループ会社も含め全国で進め、外部に委託していた輸送をグループ内に取り込む活動や、定時輸送による労働時間短縮への取り組みも継続、物流関連事業セグメント全体の売上高は、運賃単価の上昇を受けて3.4%伸ばした。
今期は売上高1170億円(0.9%増)、営業利益49億円(0.1%増)、最終利益30億円(2.4%増)を見込む。
■決算集計(見出し:年/決算期/四半期、[]:前年同期比、単位:百万円19/3/通期 | 19/3/3Q | 19/3/中間 | 19/3/1Q | |
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売上高 | 115,924 [3.3%] | 88,269 [3.6%] | 57,245 [3.3%] | 28,862 [4.9%] |
営業利益 | 4,896 [9.1%] | 4,463 [10.6%] | 2,525 [8.2%] | 1,436 [25.5%] |
最終利益 | 2,928 [-3.5%] | 2,912 [8.5%] | 1,625 [3.7%] | 970 [18.2%] |
売上高営業利益率 | 4.2% | 5.1% | 4.4% | 5.0% |