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九州経済圏、対韓・EU輸出伸び悩み4月黒字縮小

2019年5月23日 (木)

国内門司税関が22日に発表した4月の九州経済圏(九州全県、沖縄県、山口県)の貿易速報によると、輸出入の収支差額は1684億円(前年同月比12.6%減)の黒字となった。輸入が0.2%減の5701億円と前年同月並みだったのに対し、輸出が3.3%少ない7385億円にとどまったことが黒字縮小につながった。

▲九州経済圏の輸出入額推移

九州経済圏からの輸出の6割以上を占める福岡県が2%増えたにもかかわらず輸出が伸び悩んだのは、同県に次ぐ輸出規模(圏内構成比23%)の山口県が3.3%減少、3位の大分県(構成比8.4%)が7.4%減、4位長崎県(同2%)が69.2%減――と、福岡県以外で輸出規模の大きな県の不振が影響したものとみられる。

輸出品目別では「半導体製造装置」が67.9%減と落ち込んだほか、原動機も36.7%の減少を記録した。

輸出相手国別の動向をみると、対アジア0.1%増(輸出額4444億円)、対中国0.5%増(1515億円)、対韓国12.8%減(1015億円)、対米国17.1%増(1205億円)、対EU20.3%減(653億円)などとなっており、EU向けと韓国向けのマイナスが目立つ。特に対韓国輸出は九州経済圏が全国の22%を占めているが、12か月連続で前年実績を割り込んだ。