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日中企業が物流向けドローン共同事業で合意

2019年6月24日 (月)

M&Aエアロネクスト(東京都渋谷区)は21日、中国深センに拠点を置く大手産業ドローンメーカーの深セン智航無人機と提携したと発表した。深セン智航無人機が持つ物流ドローンの顧客基盤とエアロネクストの重心制御技術「4Dグラビティ」技術を搭載した物流ドローンを用いて市場立ち上げを目指す。

機体構造を根本的に見直して開発したというエアロネクストの重心制御技術は、従来のドローンで実現できなかった安定性が特徴で、これまでに複数の原理試作を発表している。中国市場で4Dグラビティ技術のライセンスビジネスを展開するため、5月には深セン市に現地法人を設立した。

一方、深セン智航無人機は機体の気動設計、フライトコントローラー、運用システムといったプロセスをすべて自社開発する能力を持ち、大型積載量で長時間飛行が可能な物流用途の産業ドローンを得意とする。マルチコプターとティルトローターVTOLの製品群があり、リモートセンシング、セキュリティ、長距離巡回、物流の4領域で事業を展開。特に物流では、大手航空物流企業や中国郵政などの顧客基盤があり、山間部や離島間輸送で豊富な経験と実績を持つ。

両社は中国市場で4Dグラビティを搭載することで可能になる「新しい物流用途」を共同で開拓する。