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日立物流、競争力強化へパレットレンタル会社取得

2019年6月27日 (木)

M&A日立物流は27日、日立オートモティブシステムズ傘下でパレットの開発や賃貸ビジネスなどを展開するパレネット(横浜市西区)の株式70%を8月に取得し、グループ会社のバンテックが保有する株式と合わせて持分を85%へ引き上げると発表した。

日立オートモティブシステムズは、パレネットの持分すべてを日立物流に譲渡することで事業ポートフォリオ再編を加速し、パワートレインシステムやシャシーシステム、安全システムなどの中核事業を強化。日立物流は新たな成長機会の獲得に向けた取り組みに位置づける。

メーカーでは生産量に応じてパレット需要が変動することから、必要に応じてパレットを効率的に使用できるパレットレンタルの利用が増加するなか、パレネットは二次以下のサプライヤーから一次サプライヤー、さらに完成品組み立てメーカーへと製造品が流れる工程で、パレットをリレー方式で循環させる「パレットレンタルリレーシステム」(PRS)という独自のパレットレンタルシステムで他社との差別化を図っている。

日立物流はパレネットを子会社化することで、サプライチェーン全体の物流業務を統合管理し、トータル物流サービスとして再構成することにより、競争力の強化を図る。具体的には、物流機材の調達管理を含めたシェアリングサービスの構築や先進的な車両の動態管理と組み合わせ、サプライチェーンの可視化と「輸送デジタルプラットフォーム」の強化・拡充を目指す。