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日本の物流インフラ海外展開支援

国際協力銀、ブラジル貨物鉄道事業に融資

2019年7月1日 (月)

産業・一般国際協力銀行は6月28日、ブラジルのVLIマルチモーダル社に対し、ブラジルみずほ銀行と協調して5000万ドル(54億1360万円)を上限とする貸付契約を結んだと発表した。このうち国際協力銀の融資枠は3000万ドル(32億4816万円)。VLIマルチモーダル社の親会社、VLI社には三井物産が出資している。

今回の融資は、VLI社がブラジル国内で行う貨物輸送事業に対するもので、VLIマルチモーダル社は調達資金を既存の貨物鉄道路線の設備更新に充てる。国際協力銀はVLIの貨物鉄道整備を通じて輸送能力の向上を支援し、日本企業の物流インフラ事業を後押しするとともに、ブラジルの物流コスト改善にもつなげる。

ブラジルではトラック輸送への依存度が高く、渋滞の発生、高い物流コストが課題となっており、穀物、肥料、製鉄原料、鉄鋼製品などの一般貨物輸送では鉄道貨物輸送の強化が重要さを増している。