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ANAカーゴ、「ボーイング777F型機」の初便就航

2019年7月3日 (水)

ロジスティクスANAカーゴは2日、日本の航空会社として初めて導入した大型貨物専用機「ボーイング777F型機」が成田=上海(浦東)線で就航し、成田空港で開かれた初便就航セレモニーの様子を公開した。10月27日からは成田=シカゴ線に投入される。

同社の「ボーイング777F型機」の愛称は「ブルージェイ」。北米に生息する青い翼の鳥「アオカケス」を由来として、社内公募で決められた。主力貨物機である「‐767F型機」と比べて2倍の重量を搭載可能で、航続可能距離も1.5倍に伸びる。貨物室の高さも1.2倍になったことで、半導体製造装置や航空機エンジンなどの大型品、SUVなどの高さのある車も搭載可能になった。

同社はこれまで、沖縄貨物ハブを中心にアジア地域の貨物便ネットワークを保持していた一方、北米路線は旅客便だけ運航していた。中長期的に需要拡大が見込まれるアジア・中国と北米間に大型貨物専用機を投入することにより、アジア・中国・日本と北米間の大量輸送を実現する。同機の導入に合わせて、大型の半導体製造装置や医療機器などの衝撃リスクに配慮した輸送サービス「PRIO SENSITIVE」や、SUVサイズまでの完成車に対応する自動車輸送サービス「PRIO VEHICLE」などの新サービスを展開している。