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三菱自、ゼロに完成車輸送委託し日産と一本化

2019年7月12日 (金)

ロジスティクス三菱自動車工業は8月をメドに、物流子会社の三菱自動車ロジテクノ(川崎市高津区)が担ってきた完成車物流をゼロ(同市幸区)へ移管する。

三菱自動車ロジテクノは、三菱自動車の国内新車物流を管理し、全国の販売会社や輸出完成車の積出港へ輸送しているが、日産自動車の輸送を請け負うゼロへ完成車の物流を移管することで日産の完成車物流と一本化し、輸送の柔軟性と効率を高められると判断した。

これにより、三菱自動車ロジテクノは今後、補修部品やオプションパーツの販売、輸送事業、整備事業などに注力する。

一方、ゼロはドライバー不足や燃料費の高騰、機材の増車と老朽化対応による車両費の増加が足かせとなり、2018年7月から19年3月まで9か月間の自動車輸送事業の業績は前年同期比13.4%減で推移している。

車両制限令や路上荷扱い制限といったコンプライアンス対応もコストアップ要因となっていることから、三菱自動車の完成車物流を引き受けることでボリュームを増やし、輸送効率と採算性の向上につなげたいところだ。