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舞鶴若狭道全通5年、時間短縮で物流生産性向上

2019年8月5日 (月)

拠点・施設舞鶴若狭自動車道吉川ジャンクション(JCT)と敦賀JCTを結ぶ延長162キロの全線が開通して5年。NEXCO中日本金沢支社、NEXCO西日本関西支社、福井県の調べによると、北陸・中国地方間で所要時間を計算しやすくなり、物流の生産性が高まったという。

舞鶴若狭道は2014年7月20日に小浜IC・敦賀JCT間が開通したことを受け、吉川JCT・敦賀JCTの全線が開通した。中国自動車道と北陸自動車道を結ぶ高速道路の開通により、北陸・中国地方間の所要時間は20分短縮、定時性も確保され、物流の生産性が向上した。

福井県のある運送会社は、北陸の事業所から中国・九州方面への輸送について「開通前は名神高速道路も利用していたが、渋滞が発生することもあり、定時制を確保するのが難しい状況だった」と振り返る一方、開通後は「所要時間の短縮や定時制が確保できるようになるなど、とても効果が出ている」と、”開通効果”を強調した。

実際、敦賀JCT・吉川JCT間の移動にかかる時間は、ETC2.0のデータ(平日7時台から18時台の平均)で、開通前の134分から開通後は113分と、21分短縮できていたことが裏付けられた。

また、「上下位5%を除く所要時間の差」についても、北陸道・名神ルートでは18分間の「ばらつき」が生じていたのに対し、舞鶴若狭道ルートは8分となり、定時制が高まったことを示している。