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日立物流、パッケージングコンテストで2部門受賞

2019年9月2日 (月)

サービス・商品日立物流は2日、医用自動分析装置の包装改善とノートPC用サイズ可変オール段ボール緩衝材の開発を通じ、「2019日本パッケージングコンテスト」(日本包装技術協会主催)でロジスティクス賞と電気・機器包装部門賞をダブル受賞したと発表した。

医用自動分析装置の包装改善では、「木箱使用では大量の木ねじと木材を使用するため納品先で開梱作業時間と廃材が生じ、多くの保管スペースが必要になる」という課題に対し、同社は木材をパレットのみとしたほか、パレット以外の部位を段ボール化して梱包方法(構造)を徹底的に見直した。

これにより、従来通りの顧客指定包装評価試験(落下・振動)を満たした仕様を維持しながら、梱包・開梱のトータル作業時間を75%削減。構造変更によって包装容積を25%、木材廃棄物82キロをそれぞれ削減した。

また、段ボールに追従性フィルムを貼り付けた異材質複合材を適用することで包装材調達コストが高価になってしまう、という従来の包装仕様に対し、個別に包装材を適用することをやめるとともに、オール段ボール化を進めて2つの製品機種に対応する可変式緩衝材を採用。

この結果、材料変更と材料共用化によるロット集約効果が加わり、調達コストを50%削減。さらにプラスチック材の全廃を行ったことで、廃棄の際に生じていた追従性フィルムとダンボールを分離する作業の解消と、これまでなかった天面にも緩衝機能を付加することで、製品保護性能を向上させた。