認証・表彰SBSホールディングスは25日、日本包装技術協会が主催する「2021日本パッケージングコンテスト」で、SBS東芝ロジスティクス(川崎市川崎区)が包装技術賞と包装部門賞をダブル受賞、SBSリコーロジスティクス(東京都墨田区)が包装部門賞を受賞したと発表した。SBSグループは、今回の受賞を契機として、総合物流企業としてのさらなる輸送品質の向上に取り組む。
SBS東芝ロジスティクスの受賞は19年連続、SBSリコーロジスティクスの受賞は9回目となる。
SBS東芝ロジスティクスが包装技術賞の「ロジスティクス賞」に輝いた「ジグザグ収納トレイ」は、液晶表示パネル輸送のためのトレイ包装。液晶パネル裏面の突起物をかわしながらトレイを互い違いに積み重ねることにより、積載効率を2.5倍に高めて輸送費を半減させた取り組みが評価された。
また、包装部門賞の「大型・重量物包装部門賞」に選ばれた「エレベータドア枠用伸縮式通いコンテナ」は、製品に合わせて長さを4段階・高さを7段階で調整できるほか、フレキシブル転倒防止金具や人力での運搬が可能なキャスターをワンタッチで着脱できる。複数の製品を縦置きで収納できるのも特徴。木材使用量の95%削減、開梱と台車積み替え時間の80%削減を実現した点も評価された。
SBSリコーロジスティクスが包装部門賞の「工業包装部門賞」を受賞した「二方向より内容物の出し入れが可能な包装箱」は、長尺で慎重な取り扱いが必要な商品を入れるためのオール段ボールの包装材。複合機内に取り込まれた画像をコピー用紙へ転写するベルト部材を包装する。長方形型の包装材の最小面から商品を入れ、最大面から商品を取り出せる「二方向性」の設計がポイントで、商品の出し入れ時の作業効率を30%高めた。最大面からの取り出しを誘導する「手掛け」部位を作ることで、取り出し時の商品破損を防ぐ工夫も施している。