認証・表彰日立物流は22日、日本包装技術協会主催の2022日本パッケージングコンテストで、ロジスティクス賞に「蒸気タービンブレードの輸送箱変更」、電気・機器包装部門賞に「電動トロリ包装のオール段ボール化」がそれぞれ選ばれたと発表した。
蒸気タービンブレードの輸送箱変更は、梱包重量が大きく輸送費が高いコスト問題や、梱包や開封作業時の非効率を解消する試み。木材パレットの上に強化段ボールの包装箱を置き、製品格納後にキャップを被せる仕様に変更した。作業時間が従来比で20%削減できたほか、包装材の大半に強化段ボールを使用することで梱包を軽量化し輸送コストを60%削減した。さらに、輸送箱廃棄時のCO2排出量も88%削減した。
電動トロリ包装のオール段ボール化は、木材100%不使用の新たな包装。オール段ボール化による機能性の確保と強度向上の両立を実現するため、内装材の四隅を八角形とする構造を採用。耐圧機能を持たせた上で、内装材段ボールの蓋部分を逆折りにして、側面を二重構造にして厚みを出すことで強度を高めた。持ち上げた際の底抜け防止策として、底面に強化段ボールの台紙を採用。従来と同じ梱包機能と強度を持たせることに成功した。木材使用量をゼロにしたことで、材料費の20%削減にもつながる。
同社は「最も選ばれるソリューションプロバイダーを目指し、事業・業界を超えた協創領域の拡大を図り新たなイノベーションを実現していく」などとしている。