認証・表彰鉄道建設・運輸施設整備支援機構(鉄建・運輸機構)は10日、スーパーエコシップのセメント運搬船「興山丸」(1万5000総トン)が物流環境大賞を受賞したと発表した。6月26日に第一ホテル東京(東京都港区)で表彰式が行われた。
今回の受賞は、タンデム・ハイブリット方式を採用した省エネ船舶の開発・建造が評価され、宇部興産海運、海上技術安全研究所共同で受賞したもの。
興山丸は、従来のエンジン駆動と電気ポッド推進器を組み合わせた、内航貨物船にとっては革新的なハイブリッド方式を採用。操船が複雑になる懸念もあったが、操船統合システム開発・採用で、一つのハンドルでの操作を可能にした。
在来船と比べ、トンマイル当たりのCO2排出量を20%以上低減させ、最適航路・船速を提案するシステムを搭載したことで、4%程度の省エネ効果を実現した。