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湾岸コンテナターミナルの半数近く被害、台風15号

2019年9月10日 (火)

ロジスティクス国土交通省は10日、台風15号による同日朝6時時点の被害状況をまとめた。物流関係では、宅配、営業倉庫、港湾施設の情報が更新され、新たな被害が明らかになった。

宅配では前日までのヤマト運輸、佐川急便、福山通運の3社に加え、日本郵便が東北、関東、東海の一部窓口を休止、配達遅延も発生した。

営業倉庫は9日までに千葉県で扉などの破損4棟、雨水の進入2棟を確認していたが、10日朝6時時点では、新たに東京都で屋根などの破損が2棟、神奈川県でガラス破損などが3棟と屋上施設の破損2棟、埼玉県で扉からの雨水進入4棟の被害が確認された。いずれも被災状況の調査を継続している。

コンテナターミナルは東京、川崎、横浜、千葉の4港では、コンテナターミナルのあるすべてのふ頭で被害が発生した。10日6時時点で利用できないターミナルは34か所のうち16か所に上る。

東京港は大井コンテナふ頭でターミナルゲートの不具合を確認、復旧は一部にとどまっている。青海コンテナふ頭は3つのターミナルで実入りコンテナにズレが発生、空コンテナが崩れ、ターミナルゲートが破損したターミナルもあったが、いずれも復旧を完了している。中央防波堤外側外貿コンテナふ頭は空コンテナが崩れた(復旧済み)。品川コンテナふ頭は、崩れた空コンテナの一部が海中に落下した可能性がある。

川崎港はコンテナが倒壊し、散乱している。クレーン3基のうち2基でケーブルが絡まり使用できなくなっていたが、現在は復旧している。

横浜港は本牧ふ頭のヤード内で一部冠水が発生、空コンテナが崩れ、バンプールの電気も不通となっている。使用できないガントリークレーンが5基確認されたほか、浸水したターミナルもある。大黒ふ頭はSOLASフェンスの倒壊やガントリークレーン被害、空コンテナの崩れを確認。復旧作業が続いている。南本牧ふ頭は給電ケーブルのズレやガントリークレーンの破損があったものの、すでに復旧した。

千葉港は千葉中央地区コンテナふ頭でコンテナが倒壊、散乱しており、復旧作業が進められている。