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商品位置「100%」特定アプリが2500ライセンス突破

2019年10月15日 (火)

サービス・商品RFルーカス(東京都港区)は15日、商品位置を電波によって特定するアプリ「P3ファインダーSDK」の導入ライセンス数が、10月1日時点で2500を超えたと発表した。

このアプリはスマートフォンにインストールし、スマートフォンを搭載したハンディリーダーをふりかざすことで周囲を検知するもので、電波でデータを読み取るUHF帯RFIDタグが貼り付けられた商品であれば、水平・垂直位置情報をわずか1秒で特定する。

画面に表示されたマークに従って店舗・倉庫内を進むことにより、該当する商品の場所へセンチメートル単位の高精度で辿り着くことが可能。10メートル以上離れた場所からでも読み取ることができる。タグを1点ずつスキャンして商品情報を読み込むバーコード管理時と比べ、商品の位置を特定するための時間はおよそ10分の1に短縮される。

同社がアプリの販売を開始したのは2017年10月。現在ではアパレル、自動車メーカー、航空会社、製造業などが導入しており、2年でライセンス数が2500に達した。新たに出荷されるスマートフォン搭載型ハンディリーダーは年間1万台程度となっているため、「シェア25%相当を保有していることになる」という。

今後はRFIDを活用した位置特定技術を応用し、「より商品の位置情報を把握しやすくなる新たなロケーション管理ソリューション」を2020年はじめに公開する計画だ。

■強みは「100%正確」という位置特定精度の高さ
同社のアプリが特に優れているのは、「100%正確な位置情報が特定できる」という位置特定精度の高さにある。従来のバーコード管理に比べ、複数のタグを一括で読み取るRFIDへの関心が高まる一方、位置特定精度が課題だった。

そこで同社はハンディリーダーから秒間400回放出された電波情報(位相)を解析し、「100%正確な位置情報が特定できる」という技術を開発。「記憶媒体位置検出システム、プログラム」として日米で特許を取得した。これにより、従来のバーコード管理の正確さとRFIDタグの取得情報量の膨大さを兼ね備えながら、より正確で効率的な商品管理ソリューションを提供するに至った。

同社は「今後もRFIDと先進技術の組み合わせでモノの所在と移動を可視化することを目指している。商品を探す作業をなくし、モノのロケーション管理ができる世界を実現することで、人材不足が叫ばれる業界の業務効率化と省人化に貢献する」としている。