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アルフレッサ、高度温度管理物流事業を開始

2012年7月25日 (水)

メディカルアルフレッサホールディングスは25日、医療用医薬品卸事業を展開する事業会社アルフレッサが、治験薬、スペシャリティ・ファーマなどに対応した高度温度管理物流事業を開始したと発表した。

 

同事業は高度な温度管理を必要とする治験薬やスペシャリティ・ファーマなどの配送業務の受託を目的に、「安心・安全に配慮した高度温度管理物流をローコストで提供する」もの。

 

医療用医薬品などの卸売事業では、厳格な温度管理が必要な抗体医薬品やバイオ医薬品などのスペシャリティ・ファーマの流通が増加する傾向にあり、輸送時の細かい温度管理が必要不可欠となっていることから、アルフレッサが2010年に保冷配送の研究に着手し、ことしに入って東京都大田区に温度管理技術研究所を設置するなど、高度な温度管理が可能な医薬品物流の技術開発を続け、事業化に至った。

 

アルフレッサは北海道エリアでモロオ(札幌市)と、九州エリアで富田薬品(熊本市)とそれぞれ「物流業務提携契約」を締結し、それ以外のエリアはアルフレッサグループ会社を活用することで、全国対応の高度温度管理物流ネットワークを整備した。

 

1-30度の常温品、2-8度の冷所品だけでなく、マイナス20度の冷凍品まであらゆる温度帯の長時間保冷配送を実現。医薬品、治験薬向けに新たに開発した高機能保温ボックスと、長時間一定温度の保持が可能な高機能保冷剤(アイ・ティ・イー製アイスバッテリー)を用い、温度ロガーによって正確なデータ記録を行う。

 

これにより、専用車両による区分配送を必要としない高度温度管理配送が可能となり、保冷配送のコストダウンを実現すると説明している。