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商船三井、e5ラボとゼロエミ自動車運搬船の共同検討

2019年12月17日 (火)

ロジスティクス商船三井とe5ラボ(東京都千代田区)は17日、水素燃料電池システムと大容量バッテリー搭載のハイブリッド自動車運搬船(水素ハイブリット自動車運搬船)について共同検討することに合意し、覚書を締結した、と発表した。

水素ハイブリット自動車運搬船は、水素燃料電池システムと大容量バッテリーから供給される電気で推進力を得るため、沿海航行中と港内停泊中は、二酸化炭素(CO2)、硫黄酸化物(SOx)、窒素酸化物(NOx)、粒子状物質(PM)などの環境負荷物質を一切排出しない「ゼロエミッション」を達成できるほか、外洋航行中は、LNGを燃料とする発電機と大容量バッテリーを併用して推進力を得ることにより、従来船に比べて環境負荷物質の排出量を圧倒的に小さくすることができる。

▲動力源切り替えのイメージ(出所:三井商船・e5ラボ)

商船三井は、2009年から自動車運搬船のゼロエミッション実現に向けた取り組みを進めており、2012年には太陽光発電システムとバッテリーを搭載したハイブリッド船「エメラルドエース」竣工。一方のe5ラボは、ことし8月に旭タンカー、エクセノヤマミズ、商船三井、三菱商事の共同出資で設立された会社で、10月にEV船の開発プロジェクトが国土交通省の補助事業「先進船舶導入等計画」に認定されている。

両社は今後、水素ハイブリット自動車運搬船の実現可能性の検討を進め、実用化に向けた共同開発まで発展させることを目指す。

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