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国交省、e5ラボのゼロエミEV船開発計画を認定・補助

2019年11月1日 (金)

環境・CSR国土交通省は10月31日、船舶の研究・開発を行うe5ラボ(東京都千代田区)の「e5大容量蓄電池ゼロエミッションEV船の開発・建造・運用プロジェクト」を「先進船舶導入等計画」に認定した、と発表した。

▲(出所:国土交通省)

e5ラボは、ことし8月に旭タンカー、エクセノヤマミズ、商船三井、三菱商事の共同出資により設立された会社で、同プロジェクトは、大容量の蓄電池を用いて電気だけで航行するEV船の開発・建造・運用を行うもの。計画期間は2019年から3年間を予定している。

バッテリー船に関する認定は、同制度の創設以来初めてで、内航海運の環境負荷低減に向けた大きな一歩になる。また、バッテリー船はその静粛性から、船内の労働環境の改善、職場の魅力向上にもつながるため、環境負荷低減と若手船員の確保・育成という内航海運が抱える複数の課題を同時並行に解決するものと期待されている。

「先進船舶導入等計画」の認定制度は、安全性向上や環境負荷低減に資する船舶の研究開発と普及を推進するため、国土交通省が2017年に創設したもので、認定を受けた事業者は、計画にかかる費用の補助を受けることができる。2019年度の補助金予算は総額2.5億円。