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2020年 年頭所感

近鉄エクス・鳥居社長「世界トップ10入り求められる」

2020年1月8日 (水)

ロジスティクス近鉄エクスプレスの鳥居伸年社長は6日、ことしが近畿日本ツーリストから独立して「50年」という節目にあたることを踏まえて、年頭所感を述べた。

(以下、要旨)

本年は、当社が近畿日本ツーリストから独立して会社設立以来、50年という大きな節目を迎える。これからの50年は過去におけるあらゆる環境や価値観とはまったく異なる中での挑戦となるだろう。

世界に目を向ければ、保護主義が台頭する一方で市場は世界規模への拡大を続け、グローバル化の流れは変わらないものと思われる。グローバル化の中ではさまざまな変化が世界中で同時に起こるようになり、それに伴うビジネス上の法律、制度、言語などはグローバルでの対応が求められる。また、その取り組みはいっそう煩雑なものとなり、コストはわれわれに跳ね返ってくる。私たちは「KWEグループ」として、APLロジスティクス(シンガポール)も参画したかたちでミドル・ガバナンスの充実したグローバルで効率性の良い組織をつくることが求められている。また、これまで国別で捉えていたマーケットは、その境がなくなってきている。日本の市場は一地域のマーケットに過ぎず、日本において2位の地位を確かなものにできたとしても、世界において上位の地位を保たなければ生き残れ得ない時代に突入してくる。それ故に、グローバルでトップ10に入る企業へと成長することが求められる。

中期経営計画の骨子は、このような環境に対応していくためのものである。もちろん、当社の歴史や実力を考慮する必要はあり、細かな部分で網羅できていない課題もあるので、グローバルにおけるトップ・プレーヤーと肩を並べるには時間も労力も必要だが、上位集団の一角に食い込むための体制づくりは、スピード感をもって進めていきたいと思う。また、今、国は「働き方改革」を推進している。会社としては、その主旨に沿い、具現化するための環境作りを進めているが、一方で、われわれが日系企業としての強みをはぐくみ、また、グローバルの過酷な環境の中で戦い、存続していくための体質強化は必須である。今までのかたちにとらわれることなくマインドセットを行い、変革に臨みたいと思うので、皆さんの理解と協力をお願いしたい。

新聞などでは「2045年にシンギュラリティーを迎える」、つまり、AIが人間を超えると言われている。その論理の賛否はともかく、これから25年後のそのような事象を迎える時点においても、当社グループが市場から必要とされ、存続し、発展をするため、今から取り組む必要がある。中期経営計画に基づき「日本発祥のグローバルブランド」を目指し、「グローバルトップ10ソリューション パートナー」となるために、経営基盤の強化(グループガバナンスの強化、次世代ITの企画/導入、グローバル人材の育成強化、財務健全性の向上)を行い、掲げている営業戦略やオペレーション戦略を実行し、APLLグループの支援を得ながら彼らとの協働を追求していく。

2020年のわれわれを取り巻く市場環境は、地政学的な要因により非常に混沌とした状況が続くと予想されている。100年に一度といわれる技術の大変革期において、それに伴う物流は世界のどこかで発生するはずだが、一方で、その技術革新の覇権を巡る国同士の争いにより、状況はさらに複雑になっていくと思われる。しかし、中期経営計画に掲げた方向性、方針に変更はなく、われわれのあるべき姿を具現する。そのための目標に向かって邁進していくので、各自置かれた立場で「自身が主役」であることを再度認識し、行動してほしい。