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埼玉と徳島の教習所がベトナムでドライバー教育

2025年8月18日 (月)

国際羽生モータースクール(埼玉県羽生市)と広沢自動車学校(徳島市)の自動車教習所2社は17日、特定技能制度で来日する外国籍ドライバーの技術向上などを図るため、ベトナムの自動車教習所グループ、チャン・アイン・グループと共同で、日本式運転の学科と実技の教育を行うための戦略基本協定(MOU)を締結したと発表した。両社がベトナムの教習所グループとMOUを結ぶのは2グループ目で、ベトナム全土で日本式運転教育の展開が可能になった。

羽生モータースクールは大型免許と大型二種の卒業生数が多く、職業ドライバーの育成に強い。広沢自動車学校は徳島県で最も入校者が多い。また、チャン・アインはベトナム最大の都市ホーチミン市内で3つの教習所と1つの免許センターを運営している。

羽生と広沢の両校はことし2月、ベトナムの首都ハノイに拠点を置く大手教習所グループ、ヴァンタイングループと初のMOUを結び、7月から同グループの教習所などで来日前の日本式運転教育プログラムを開始。両社は、日本で職業ドライバーを目指すベトナム人材を対象に、日本式の学科(座学)と実技(運転)の教習を行い、外免切替の「技能確認」合格レベルまでの指導を行っている。

(出所:羽生モータースクール)

今回のチャン・アインとの連携でも、同社の中核でホーチミン市最大規模の教習所「HocMon運転免許教習所」で指導を行う。教習プログラムの内容は「日本とベトナムで運転方法が異なるポイント」と「外免切替の技能確認で見られるポイント」を主軸にしており、10時間の実車教育で来日後のスムーズな運転免許取得を目指す。指導は日本人指導員が育成をした現地の指導員がベトナム語で実施。ベトナムは右側通行のため、同プログラム実施中は教習所のコースを貸し切って行う。教習は、プログラム専用に開発した教科書と教習原簿を使い、修了者には修了証が発行される。

▲ホーチミン市最大規模の教習所「HocMon運転免許教習所」

両社は登録支援機関「テトラ・シフト」(東京都豊島区)と「シンク・スリー」(徳島市)とも提携しており、両機関に採用された人材は、実技プログラムのほか、日本での運転やトラック・バス・タクシー業界での働き方を解説するオリジナルテキストを使ったオンライン授業など座学を40時間受講する。

両社は「来日前に50時間以上の運転教育を受講することで、来日後の免許取得期間の短縮や外免切替合格率の向上、単独乗務後の事故の低減が期待される」としている。

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