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ANA・JALともに「ほぼ満載」、中国向け臨時貨物便

2020年3月3日 (火)

ロジスティクス3月に入り、ANAカーゴとJALカーゴ(中国貨運航空)の中国向け臨時貨物便の運航が始まった。両社ともに「ほぼ満載の状態」で、今後の運航便についても多くの引き合いがあるという。

ANAカーゴとJALカーゴは、2月26日に中国向け臨時貨物便の運航を発表。ANAカーゴは3月27日まで自社で運航、JALカーゴは3月12日までの中国貨運航空の貨物スペースを臨時便として販売する。旅客便の大幅減便・運休により航空貨物スペースの供給量が不足したため、顧客からの輸送需要に応えるかたちで臨時便の運航・販売を決定した。

取材に対しANAカーゴは、「中国向けの物量全体が増加している印象はない。旅客便が通常時の2~3割に減便している関係で、これまで旅客便で輸送していたものを臨時貨物便が担っている。臨時便運航の決定に至るまでに、多くの引き合いを受けていたことから、往復ともにほぼ満載の状態で運航することになるのでは」と、現状を話した。

JALカーゴは、「中国貨運航空との協議の中で臨時貨物スペースの販売を決定した。当社が販売を担う成田発便については、ほぼ満載の状態。上海浦東発便についても同じような状況と認識している。3月後半の臨時便は決まっていないが、日々状況が変化しているため、市況を見ながら判断することになると思う」と、先行きの不透明感を示した。

今後、日本でも新型肺炎の感染が広がると、旅客便の減便・運休が長期化するおそれもあり、先行きが見えない状況が続く。