調査・データ日本郵便は3日、東京・大手町にある本社で、配送ロボットを用いた実証実験を行っていることを発表した。
今回の実証実験では、配送ロボットが14階のメールセンターで社内便を積み込み、自律走行で9階と6階にあるオフィスへと配送、再びメールセンターへ戻る。検証するのは、エレベーターを利用した「立体的な移動」で、マンションやオフィスビルで配送ロボットを実用化する際の課題とされている。
エレベーターの呼び出し、乗車、階の指定、指定階での降車――といった一連の流れを可能とするためには、ロボットとエレベーターの連動が必要だが、実験で使用するロボット「YAPE」を取り扱うドローンフューチャーアビエーション(東京都渋谷区)は、「エレベーターを改修し、ロボット側からインターネット経由で指令を出せるようにしたことで連動を可能にした」という。
日本郵便は今後、実験結果から効果を検証し、屋内環境での実用化を目指す。

▲実験の概要図(出所:日本郵便)