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アスクルや日本郵便が開発に協力

CBクラウド、宅配効率化・運送業務支援ツール発売

2020年3月4日 (水)

サービス・商品求荷求車マッチングサービスの「PickGo」を提供しているCBクラウド(東京都千代田区)は4日、物流現場の効率化を目的としたクラウド型業務システム群「SmaRyu」(スマリュー)を発表し、宅配効率化システム「SmaRyu Post」(スマリューポスト)と運送事業者向け業務支援システム「SmaRyu Truck」(スマリュートラック)の販売を開始した。

■スマリューポスト

▲荷物をスキャン

「スマリューポスト」は、個人事業主を含む宅配事業者の配達を支援するもので、利用者がスマートフォンのカメラで荷物のラベルを読み取ると、時間指定や在宅率予測をもとにした最適経路を自動で作成、荷姿を登録すれば経路を反映した車内の荷積み位置まで指定してくれる。

また、配達先ごとに車の駐車位置や入館方法といった注意情報を利用者間で共有できるほか、電子サインにも対応し、宅配ボックスなどの「置き配」の証明として写真を残すこともできる。

▲配達先の注意事項を表示

これらの機能により、運用試験では配送前の準備時間を50%削減し、初心者ドライバーの配送効率を60%改善。開発に協力したアスクルロジストは「配送サービス全体の効率化に活用している。わかりやすいデザインにより、新人ドライバーのトレーニングコストも削減できた」とコメントしている。

■スマリュートラック

もう一方の「スマリュートラック」は、運送会社向けに運行業務の効率化を支援するもので、利用者は案件情報を入力するだけで運送指示から請求書の発行までの一連の業務をシステム上で管理できるようになる。

▲スケジュールの表示

案件情報を入力すると、ドライバーのスマートフォンに情報が共有されるため、細かな配送指示も簡単に行うことができるほか、急な配車変更にもマウス操作のみで配車表を変更可能。ドライバーと車両のスケジュールがわかりやすく表示されるため、空いている時間がわかりやすく、空車率を低下させることに貢献する。

▲請求書の作成

このほか、ドライバーの位置情報・配送状況の管理、日報の自動作成、売上集計・請求書の作成などの機能が用意されていて、近々ドライバー・車両・荷主ごとに売上や走行距離などを自動集計する経営支援機能も追加される。

同社は今後、求荷求車マッチングシステム「ピックゴー」との連携や、求人、労務管理、会計、デジタコ、WMS――などの外部サービスと連携することを予定しており、「一貫してスムーズに業務をサポートできるシステムへと拡大していく」という。

(出所:CBクラウド)