日本ゼオン、川崎工場に新たなゴム材料プラントを竣工

アパレル日本ゼオンは22日、川崎工場（川崎市川崎区）内に新たな水素化ニトリルゴム（NBR）プラントの建設を完工したと発表した。

 

新たな水素化NBR（同社製品名はZetpol）は、自動車市場から求められる耐性と長寿命化に対応するために開発したゴム材料で、従来品の特徴であった高い機械的強度や化学的安定性を維持しながら、耐圧縮永久歪み性や発熱性、磨耗性を改善することが可能となった。

 

シール・ガスケットの耐熱温度を10-15度向上させることや、製品寿命の延長につながることから、日本ゼオンでは「自動車の吸気系ガスケット材料やミッション周りのシール部品への展開」を見込んでいる。耐燃料や耐寒性重視など、用途に応じたグレードを市場へ供給し、新規用途開発を開始する。また、ガラスコード処理や繊維処理剤向けを中心に開発が進んでいる「Zetpolラテックス」も同設備で生産する。

 

■新プラントの概要
所在地：川崎市川崎区夜光1-2-1
設備：新しい水素化製法によるZetpolの生産プラント（併産品Zetpolラテックスの生産プラント）
生産能力：500トン/年
生産開始時期：11月

 

■新プラントの位置

[googlemap lat=”35.530437″ lng=”139.749831″ align=”undefined” width=”440px” height=”240px” zoom=”10″ type=”G_NORMAL_MAP”]水素化NBR新プラントの位置（神奈川県川崎市川崎区夜光１丁目２−１）[/googlemap]