拠点・施設ノリタケカンパニーリミテド(名古屋市西区)は28日、タイの営業体制を見直し、9月1日から同国の製造子会社が直接販売も行う製販一体型に変更して活動を開始すると発表した。
同社は、これまでタイのバンコクに、研削・研磨関連工具と石膏製品の販売会社を置き、営業活動を行ってきた。アジアを中心とする地域で事業拡大を図っており、今年度はタイで超砥粒研削工具の製造子会社が竣工。操業を開始し、石膏製造子会社も設備増強した。
こうした製造拠点の整備に合わせ、それぞれの製造子会社が販売まで行う製販一体型の営業体制に変更して効率化を図ることにしたもので、納期管理や営業情報の製造、技術へのフィードバックを効率的に行う狙い。
これにより、石膏製品をタイ石膏製造子会社から購入し、研削研磨工具を日本国内の製造工場から仕入れ、東南アジアを中心として販売していた「ノリタケタイランド」は、8月31日で営業を終了する。
また、超砥粒研削工具の製造会社「ノリタケSA(タイランド)社」は9月1日から、日本から輸出する研削・研磨工具全般も販売する。
ノリタケグループの石膏供給拠点で、需要が増加している東南アジア諸国に販売するほか、日本にも原料を輸出している。「ザ・サイアム・モールディング・プラスター社」は9月3日、「ノリタケSCGプラスター」に社名変更する。