ピックアップテーマ
 
テーマ一覧
 
スペシャルコンテンツ一覧

丸運、国際貨物の部門赤字と石油輸送の労務費増

2020年5月11日 (月)

財務・人事丸運が11日に発表した2020年3月期の連結決算によると、貨物輸送部門は堅調に推移したものの、国際貨物部門の取扱量減少と石油輸送部門の労務費・償却費の増加が影響し、売上高506億8000万円(1.4%減)、経常利益12億1700万円(15%減)の減収減益となった。

石油輸送部門は、国内需要の減少と丸運トランスポート西日本福岡営業所の廃止があったものの、静岡石油輸送の連結子会社化により配送数量は前年並みを維持。加えて石油基地の受託業務収入が増加したことで、部門全体では増収だったが、乗務員・作業員の労務費の引き上げと車両更新に伴う償却費が増収効果を飲み込んだ。

国際貨物部門は、世界経済の減速と新型コロナウイルスの影響により貨物取扱量が減少。積極的に展開していた中国国内の物流事業も大きな影響を受けた。部門損益は前年同期から2億9700万円減少し、7600万円の損失を計上した。

今期については、新型コロナウイルスの影響で合理的に見通しを算出できないとして、業績予想の開示を見送った。

■決算集計(見出し:年/決算期/四半期、[]:前年同期比、単位:百万円)
 20/3/通期 [前年同期比]20/3/3Q [前年同期比]20/3/中間 [前年同期比]20/3/1Q [前年同期比]
売上高50,680 [-1.4%]38,189 [-0.6%]25,127 [0.9%]12,504 [-0.5%]
営業利益1,059 [-17%]690 [-24.5%]380 [-19%]139 [-43.7%]
最終利益905 [-29.6%]639 [-37.9%]316 [-5.1%]151 [-18.4%]
売上高営業利益率2.1%1.8%1.5%1.1%