ピックアップテーマ
 
テーマ一覧
 
スペシャルコンテンツ一覧

クラボウ、岐阜プラスチック工業と物流用素材を開発

2012年9月4日 (火)

アパレル倉敷紡績(クラボウ)は4日、複合材事業化グループが新事業として開始した繊維強化熱可塑性複合材「ネオマテックス-SW」シリーズの新商品として、岐阜プラスチック工業(岐阜市)と共同で、繊維強化ハニカム構造体「テクセル-FB」を開発、10月から販売を開始すると発表した。

 

テクセル-FBは、ネオマテックスを表皮として活用した軽量で高剛性の樹脂製ハニカム構造体サンドイッチパネル。

 

クラボウは、ネオマテックス-SWシリーズの用途展開の拡充を図るため、より剛性の高いコア材の研究を行ってきた。また、岐阜プラスチック工業は、軽量・高剛性の樹脂製ハニカム構造体「テクセル」の量産、販売を2009年9月から開始しており、同じ剛性を持つ他素材と比べて大幅に軽量化できるため、物流資材、店舗什器・ディスプレイ、スポーツ用品など幅広い分野で展開している。

 

両社は、ネオマテックスとテクセルを組み合わせることで、両素材の長所をさらに活かす相乗効果が期待できるとして、2011年7月から新素材の共同開発を進め、テクセルの軽量性を維持したまま、剛性を高めることに成功。繊維強化ハニカム構造体のサンドイッチパネル・テクセル-FBとして、共同販売を行うことにした。

 

両社では、梱包資材などの物流用途、自動車や船舶、航空機、車両、物流、建築材料、産業資材など、軽量で剛性が求められる分野への用途開拓を図る。販売目標は、両社合わせて初年度1億円、2015年度に10億円を計画している。