調査・データバッグ型の簡易宅配ボックス「OKIPPA」(オキッパ)を提供するYper(イーパー、東京都渋谷区)は20日、大阪府八尾市で1月20日から2月16日に実施した実証実験のアンケート結果を追加発表した。新たに追加されたのは、実験に協力した配送員のアンケート結果で、およそ95%が「オキッパ」の普及に期待を寄せた。
実験期間中の作業時間に関する調査では、配送員の41%が「減少した」と回答した一方、56%は「あまり変わらない」と回答、「増加した」と回答した人もいた。配送に伴う疲れやストレスに関する調査では、「減少した」割合が44%とやや高まったが、おおむね同様の結果となった。
一方で、再配達の削減効果に関しては、89%が「期待できる」と回答し、95%が「オキッパ」の普及を希望。作業時間の短縮や疲れ・ストレスの軽減効果を感じたのは4割強に留まったものの、再配達の削減効果と宅配バッグの普及を期待する声は多いということがわかった。
この結果は、今後「置き配」が一般化し、これを前提とする配送システムが習熟することで配送員の負担が軽減されるのでは、という期待感の表れともいえる。また、作業負担が増加したという人が極めて少数で、大半が作業負担に変化がない、または減少したと回答していることは、十分な負担削減効果と捉えて良いだろう。