サービス・商品京セラが、40万点を超える製品を取り扱う物流倉庫の棚卸し業務用ツールにわずか数時間で作成した「自社開発アプリ」を採用し、在庫照合の自動化や在庫精度の向上につなげていることがわかった。
同社は物流倉庫で使用する棚卸データの共有、管理のペーパーレス化を図るため、アステリア(東京都品川区)が16日に発売したモバイルアプリ作成ツール「Platio」(プラティオ)を導入し、数時間の開発期間で独自の棚卸アプリを作成。アステリアが京セラが全国の拠点に利用を拡大することを明らかにした。
発表によると、京セラの物流倉庫では40万点超の製品を扱い、紙のリストを使用して棚卸を行っていたが、倉庫内の移動、目視チェックにかかる時間や工数の省力化が課題となっていたことから、プラティオを用いて独自の棚卸アプリを作成、運用を開始した。
これにより、京セラはアプリ上で在庫数を共有して用紙の受け渡しの手間と移動の時間を削減したほか、棚卸報告のデータ化によって在庫照合を自動化。目視チェックによるミスをなくし、在庫精度を高めたことで、社内の改善提案が活性化するという「副産物」も得たという。
今後は、資材部門で入貨物の検品チェックで使う「異常報告アプリ」のテスト運用を検討する。