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大和ハウスが米投資会社に物流施設売却、海外展開加速

2020年7月31日 (金)

拠点・施設大和ハウス工業は7月31日、米投資会社のブラックストーン・グループが管理するファンドに物流施設4物件を550億円で売却すると発表した。また、ブラックストーンのシンガポール法人との間で、米国・欧州で物流施設の開発・投資を促進することで協力する協定を交わした。

売却する4物件については「入居テナントの事業に影響するのを避けたい」との配慮から非公表とするが、売却後もすべて大和ハウスの物流施設ブランドである「DPL」を変更せず、同社系の管理会社がPM(プロパティマネジメント)業務を継続して担う。

欧米における物流施設の開発・投資で協力する協定については、ブラックストーンと大和ハウスが協力して新たな物流施設を開発したり、既存施設を取得したりといった取り組みを想定、大和ハウスにとっては、本格的に物流施設事業を欧米展開する足がかりにする狙いがある。

詳細は今後の協議の中で決めていくが、DPLを冠した賃貸物流施設が欧州や米国に登場する可能性もあるという。

海外では、東南アジアですでに物流施設事業を展開しているが、「創立100周年で(全社の)売上高10兆円」を目指すなか、物流施設事業でも海外展開を加速させる方針で、欧米進出を検討。今回の協定はその一環として、海外展開を後押しするものとなる。