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JR東日本、在来線特急に物流トライアル拡大

2020年9月4日 (金)

ロジスティクスJR東日本は3日、新幹線を活用した物流サービスを在来線特急列車に拡大すると発表した。2017年度から新幹線物流に取り組んできたが、段階的なサービス拡大方針を打ち出した。列車を使った駅間輸送にとどまらず、物流企業と連携して宅配などの配達業務にも乗り出す。

伊豆産の鮮魚を運ぶ踊り子号(出所:JR東日本)

まずは9月から「踊り子」などの在来線特急を活用して地方産品を東京に輸送し、東京駅と品川駅で鮮魚を販売する。販売先の拡大や短距離輸送といった地域・荷主の需要に対応する狙い。

具体的には、9月26日から28日まで、「踊り子4号」で伊豆急下田駅から東京駅(12時32分着)に伊豆産の鮮魚を輸送し、「伊豆美味いもん市」と題したイベントをグランスタ東京地下1階の「スクエアゼロ」(駅改札内)で販売。10月下旬には「ときわ号」で勝田駅から品川駅へ茨城県産の鮮魚を輸送し、駅改札内のエキュート品川1階「サカナバッカ」で販売する。

荷主の求めに応じて対象列車を増やし、定期輸送に対応していく方針で、将来的な輸送量の拡大を見据えた輸送方法を構築。グループの枠を越えた物流サービスとして、事業拡大を図る。これまで対象としてきた食材や地産品だけでなく、電子部品など列車の速達性を生かせる商品への拡大を図る。