ロジスティクスJR東日本と西日本の両社は21日、北陸新幹線による荷物輸送サービスについて、「駅ナカ」に限定していた従来の運用から拡大し、市中店舗への配送を開始すると発表した。5月は26日以降に実施し、6月には毎週月・金曜日の週2回、輸送する。
JR東日本傘下のJR東日本物流が荷主から輸送の発注を受け、列車を活用した荷物輸送を手配する。輸送はJR東日本と西日本が北陸新幹線によって受け持ち、新幹線の速達性を生かした輸送サービスとして売り込む。
今回の取り組みでは、金沢駅で北陸新幹線に鮮魚類を積み込み、東京駅へ輸送。主に東京駅構内の飲食店舗や催事に向けたこれまでの輸送サービスに加え、イトーヨーカドーと鮮魚類小売店「魚力」の首都圏店舗に向けて配送する。新幹線で輸送した商品は東京駅でトラックなどに積み替える。これにより、北陸の「朝どれ鮮魚」がその日の夕方には店頭に並ぶことになる。
今後は鮮魚類などの生鮮食品の定期輸送だけでなく、医療品、機械部品、新聞など「その日のうちにすぐ届けてほしい」というニーズの高い商品に対象を広げる。