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ワクチン供給の物流、DHLが「前例ない難易度」指摘

2020年9月4日 (金)

メディカルDHLは、年内にも最初の新型コロナウイルス用ワクチンの緊急使用承認が認められる見通しとなるのを前に、物流企業が直面するであろう課題を整理した。同社が3日発表したレポートによると、物流企業は世界で100億回分以上にのぼるワクチンをマイナス80度より低い温度で輸送するという、厳しい温度要件が課される可能性がある、と指摘した。

パンデミック以来、世界では医薬品の輸送需要が急増し、医薬品サプライチェーンも発達してきているが、これらは2-8度の範囲で流通させるのが一般的。

一部のワクチンはその効果を損なわない状態を維持するため、輸送中や倉庫保管中の温度要件がマイナス80度以下と厳しいものになり、それを世界で100億回分以上輸送することが求められる可能性があるという。

この考察結果に対し、同社は「前例のない量のワクチンを輸送するための医療サプライチェーンを迅速に確立するという課題」と「これまで2-8度で流通させていた既存の医療サプライチェーンに新たな物流上の課題」を突きつけていると警鐘を鳴らす。

そのうえで、ワクチンをグローバルに供給するためには「さまざまなサプライチェーン全体で最大20万パレットの出荷、冷却ボックスで最大1500万回の配送、1万5000回のフライトが必要」と分析。これらのロジスティクスを機能させるためには、各国政府と民間部門が連携した公衆衛生危機戦略と枠組みを確立する必要があると指摘している。

(出所:DHL)

(出所:DHL)