ピックアップテーマ
 
テーマ一覧
 
スペシャルコンテンツ一覧

独ダイムラー、工場がトラックの入場を制御・管理

2020年9月8日 (火)

国際独ダイムラーAGはこのほど、メルセデスブランドのトラックを製造している独ヴェルト工場で、IT技術を活用した入庫トラックの管理を行っていると発表した。

同社は、工場内の混雑や待機時間を抑制するため、ヴェルト工場の調達物流部門とIT部門が新たに制御管理システムを開発。専用のアプリを用いて、工場に入場するトラックの到着予想時間を15分おきに更新し、各車の状況に応じて工場側から指示を出す。

具体的には、運送会社が輸送を開始する際に車両を登録すると、車両側が現在地に応じて15分おきに到着予想時刻を送信、これを受けた工場側は、工場に到着するかなり前の段階で入場可否を伝える。仮に工場内のトラックバースが全て埋まることが予想される場合には、予定より早い休憩をとるよう、工場側がドライバーに通知する。

また、ドライバーが工場の入口でアプリ内のバーコードを用いて入場登録を済ませると、荷降ろし場所に関する情報が表示され、工場内を案内してくれる仕組みとなっており、複数言語対応で外国人ドライバーとも簡単にコミュニケーションをとることができるという。

同社は、この取り組みによって輸送開始から納品までの輸送プロセス全体をデジタル表示できるようになり、予期せぬトラブルで計画を変更したり、ドライバーの運行時間を最大限活用したりすることが容易になったと導入効果を強調している。