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佐川、独自開発の電動アシスト自転車を本格導入

2020年9月10日 (木)

ロジスティクス佐川急便は10日、豊田トライク(東京都台東区)と共同開発を進める業務用電動アシスト自転車「トライクカーゴ」を本格的に導入する、と発表した。

導入が決まった「トライクカーゴ」(出所:佐川急便)

2019年3月から複数の営業所でトライアルを開始し、実用化に向け改良を重ね、検証を進めてきたが、取り回しやすくするために車体を軽量化するなどの改良を施したことで「安全性の担保や集配業務の効率化に一定の効果を見込める」と判断し、本格導入を決めた。

トライクカーゴは、これまで佐川急便が使用していた電動アシスト自転車と比べ、荷重の影響を直接車体に受けないけん引タイプを採用、積載可能重量が30キロから150キロへと大幅に増加した。

台車を積み込む様子(出所:佐川急便)

けん引部分に台車を直接搭載できるため積み替え作業の軽減につながり、一度に運べる量が増えたことで集配拠点を何度も往復する手間を減らせるようになることから、同社は「一人当たりの集配エリアの拡大も図ることができる」と生産性の向上を期待する。

パワーユニットにシマノ製の業務用アシストモーターを搭載するとともに、変速機を採用し、重い荷物を載せていても大きな漕ぐ力を必要とせず走行できるよう配慮。女性や運転免許未保持者といった、幅広い人材を活用し、「トラックに代わる輸送方法」として運用していく。