話題全日本トラック協会が10月9日の「トラックの日」に向けて実施した「トラック輸送に関する意識調査」によると、トラック輸送が生活と経済を支えるライフラインとなっていることを認識している人は9割と多かったが、サービスエリア(SA)などで大型車用の駐車ますに乗用車が止まっていると大型ドライバーが困ることを知っている人は4割と半数を下回る結果だった。
また、「トラックの日」を知っている人が1割いることが判明し、大型トラックを上手に乗りこなしそうなアニメキャラでは、大人の体つきをしている剛田武(ジャイアン)や両津勘吉のほかに、ドラえもんや江戸川コナンも上位にランクインした。
この調査は、全国の20歳~69歳の男女に対し、9月にインターネットでアンケートを行ったもので、1000件の有効回答を得た。
■トラック輸送
トラック輸送に関する意識調査では、「トラックは生活と経済のライフラインだと思うか」の質問に「とてもそう思う」「まあそう思う」と回答した人は全世代平均で90.2%だったが、20代(85%)と40代(87.5%)は平均を下回る結果となり、若年層ほど認識が薄い傾向が見られた。
また、「渋滞中に大型トラックの左側をバイクや自転車ですり抜けることは大変危険」だと認知している人は64.1%、「⼤型トラックの前に急な割り込みをするのは乗用車の前に割り込むより危険」だと認知している人は62%、「高速道路のSAやパーキングエリア(PA)で大型車用の駐車マスに駐車する乗用車がいるため困っている大型トラックがいることを知っている」人は42.8%、「10月9日がトラックの日」と知っている人は11.1%という結果だった。
■トラックドライバー
トラックドライバーに関する意識調査では、「ドライバーにどのようなイメージを持っているか」で世代・性別による特徴が見られた。
全体で最も多く選択されたのは「力強い・たくましい」で、次に「我慢強い」や「頼りがいがある」「荷物の扱いが丁寧」「時間管理がしっかりしている」などが続いたが、「頼りがいがある」と回答した60代男性が27%いたのに対し、50代男性は9%、また、「時間管理がしっかりしている」と回答した60代男性が27%いたのに対し、20代男性は9%という結果が出た。
女性の回答では、「かっこいい」というイメージを持つ20代(12%)と30代(14%)がほかの世代より多く、「時間管理がしっかりしている」と思う30代(20%)と60代(同)も多い傾向だった。
このほか、「トラックドライバーに教えてもらいたいこと」では、「おすすめのSA・PA」「疲れない運転方法」「渋滞の少ない道・ルート」「おすすめご当地グルメ」などが上位にラインクイン。
「トラックドライバー役が似合う芸能人」では、男性1位に鈴木亮平さん、2位に山田孝之さん、⾚井英和さん、⻑瀬智也さんの3人が並び、女性1位に天海祐希さん、2位に⽶倉涼子さん、3位に篠原涼子さんが入った。
「大型トラックを上手に乗りこなしそうなアニメキャラ」は、1位ドラえもん、2位剛田武(ジャイアン)、3位両津勘吉、4位ルパン三世、5位江戸川コナンという結果だった。
■感謝したいエピソード
「トラックドライバーに感謝したいエピソード」を回答する自由記述欄には、「明るい笑顔で挨拶をしてくれて、⼼が和んだ」(20代⼥性)や、「モニター越しでも笑顔で挨拶してくれて、うれしかった」(30代⼥性)といった笑顔や挨拶に関するものや、「運転中、脇道から合流するときに⼊らせてくれることが多かった」(30代男性)といった優しさや気づかいに関するもの、「コロナ禍でもお店に商品がちゃんと並んでいるのは物流を⽌めずに荷物を運んでくれたドライバーのおかげ」(50代⼥性)といったコロナ禍の配達に関するもの、「ひき逃げにあったとき、すぐにかけつけて救急⾞を呼んで助けてもらった」(20代男性)といった非常時の対応に関するものが多数挙げられていた。