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小口保冷配送のISO規格、ヤマトが世界初取得

2020年10月8日 (木)

認証・表彰ヤマトホールディングスは8日、傘下のヤマト運輸と沖縄ヤマト運輸が小口保冷配送サービスの国際規格「ISO23412」の認証を、9月4日に世界で初めて取得したと発表した。

ISO23412は5月28日に発行されたISO規格で、小口保冷配送サービスのうち、荷物の積み替えを伴う輸送形態が対象。車両に搭載されている保冷庫などの空間の温度管理を中心に、配送中の積み替え作業に関する要求事項が規定されている。

同社はISO23412の「土台」となった小口保冷配送サービスの公開仕様書「PAS1018」のスポンサーとなって、同サービスの国際標準規格化を目指す政府の取り組みに協力し、2017年2月に同仕様書の発行に漕ぎ着けると直ちに自社でその認証を取得するなど、ISO23412の創設に向けた「地ならし」に注力。

ことし5月にISO規格として発行されると、これまでの実績を基にヤマト運輸と沖縄ヤマト運輸が認証移行審査を受け、同認証の取得事業者一番乗りを果たした。今後は各国の物流事業者に認証取得を働きかけ、それぞれの市場で小口保冷配送サービスの成長と拡大を促す。