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エミレーツ航空、旅客減も早期切替で貨物65%増

2020年11月13日 (金)

国際エミレーツ航空を傘下に収めるエミレーツ・グループは現地時間12日、2021年3月期の中間決算で38億ドル(およそ4000億円)の損失を計上したことを発表した。

(出所:エミレーツ航空)

グループの主力であるエミレーツ航空は、4-9月期の旅客輸送量が前年同期比95%減となり、34億ドル(およそ3600億円)の損失を計上したが、貨物部門であるエミレーツ・スカイカーゴの迅速な対応で貨物輸送量が65%増加し、全体の収益を支えた。

エミレーツ・スカイカーゴは、新型コロナウイルスの感染拡大後すぐに、旅客機であるボーイング777-300ER型機10機のエコノミー座席を取り外す改造を行い、貨物輸送スペースを確保。最終的には14機でこの改造を行い、急速に増加する航空貨物需要に対応した。

10月には、新型コロナウイルスのワクチン輸送を想定した医薬品航空流通拠点を本拠地ドバイに建設することを発表し、世界最大の旅客機であるエアバスA380型機も貨物チャーター便に投入することを明らかにしている。

▲ドバイで建設中の医薬品航空流通拠点(出所:エミレーツ航空)

エミレーツ、ワクチン輸送想定し巨大旅客機投入