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仏CMA CGMのLNGコンテナ船がバンカリング開始

2020年11月17日 (火)

国際コンテナ船大手の仏CMA CGMはこのほど、LNGを動力源とするコンテナ船として世界最大の「CMA CGM JACQUES SAADE」(CMA CGMジャックサーデ)が、ロッテルダム港でバンカリング(燃料供給)を開始したと発表した。既存運航船と合わせてLNG燃料コンテナ船26隻を導入する計画だという。

LNGコンテナ船は、従来の燃料に比べて二酸化硫黄や微粒子の排出量が1%、窒素酸化物が15%、CO2排出量は80%に減少するとされ、同社は「海運業界のエネルギー転換を次のレベルに引き上げるための取り組み」の一環として、大規模な導入計画に着手。

最初のLNGコンテナ船には同社創業者・ジャックサーデ氏の名前を冠し、13日に旗艦船としてロッテルダムで初めてLNGの供給を受けた。今後、同社はロッテルダム港をアジア・欧州航路の定期運航LNG燃料船隊に「給油」拠点として運用する。

同社が導入する26隻のLNG燃料コンテナ船は2万3000TEUクラスで、ロドルフサーデ会長兼CEOが、同社の主力航路であるフランス・アジア航路に投入するため、2017年11月に発注を決めたもので、運航隻数はすでにCMA CGMジャックサーデなど16隻に達しており、22年までに大小合わせて26隻のLNGコンテナ船隊が形成される。同社はロッテルダムに海運業界向けのLNGハブを開設し、マルセイユ・フォス港にもバンカリングハブを設ける考え。