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大幸薬、クレベリンのサプライチェーン強化へ新拠点

2020年11月19日 (木)

(出所:大幸薬品)

メディカル大幸薬品は19日、衛生管理製品「クレベリン」の新たな生産拠点として、茨木工場(大阪府茨木市)の稼働を開始した、と発表した。

新工場で生産するクレベリンは置き型の150グラムと60グラムの2種類。1月から9月までのウイルス除去の市場規模が、前年同期比3.8倍の217億円と急拡大しており、店頭でも急激な需要で品薄状態が続いていた。

同社は京都工場の設備改良による生産能力増強と併せ、交代勤務制の導入、協力工場の活用などによって生産能力を前年の3倍程度に引き上げたが、一般向け・法人向けともに需給がひっ迫し、十分に対応できないとして、茨木工場を新設することにした。

茨木工場は、名神高速道路茨木ICから7キロ、新名神高速道路茨木千提寺ICから2キロと都市部に近く、サプライチェーンの強化に適した環境。早急な製品供給に対応するため、機械メーカーなどの協力を得て起案から7か月のスピード立ち上げを実現した。

高速自動化ラインを導入し、クレベリンの液剤のボトル充てんから、熱を加えて包装フイルムを収縮密着するシュリンクラベリング過程、製品梱包・封函のカートニング作業を完全自動化できるという。生産の高速化・自動化により、工員数は従来の3分の1で運用できるようになる。

新工場の稼働により、同社は需給状況や在庫水準に応じて最大10倍程度(前年比)の生産に対応。最優先課題としていた「製品供給体制の強化」を図る。

(出所:大幸薬品)