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大幸薬品、京都新工場の稼働1年前倒し、数年内に集約

2014年12月3日 (水)

荷主大幸薬品は2日、京都府精華町に建設するとしていた医薬品・衛生管理製品の工場建設計画で、2017年度から既存工場との並行稼動を開始するとしていた稼働開始時期を、16年度からの並行稼動と1年前倒しすると発表した。これに伴い、投資総額が当初見込みの51億円から61億円に膨らむ見通しとなった。新工場の本格稼働後、事業環境が整い次第、既存の京都工場が生産活動を停止し、新工場に一本化する方針。

同社はことし2月に京都府精華町で敷地面積2万1000平方メートル、建築面積9000平方メートルの、「正露丸」「セイロガン糖衣A」「クレベリン」シリーズを製造する新工場の建設計画を発表。この段階では、既存の京都工場との並行稼動に入った後、20年から新工場が本格稼働し、既存工場の存続については言及していなかった。

ただ、新工場で生産する医薬品の海外ライセンスを取得できる時期が不透明なため、既存工場との並行稼動期間は幅を持たせて対応し、こうしたライセンス上の事業環境が整う時期を待って新工場への生産集約を実施する。

既存工場の跡地利用は未定で、解体撤去、土壌改良が必要な場合には最大8億円の損失発生が見込まれる。