ピックアップテーマ
 
テーマ一覧
 
スペシャルコンテンツ一覧

商船三井、風力・水素活用したゼロエミ事業で初会合

2020年11月30日 (月)

ロジスティクス商船三井は11月30日、風力と水素を活用した00DX事業「ウインドハンタープロジェクト」を立ち上げ、このほど初会合を開いたと発表した。

同プロジェクトには、商船三井のほかに大内海洋コンサルタント、海上・港湾・航空技術研究所海上技術安全研究所、スマートデザイン、東京大学大学院新領域創成科学研究科、西日本流体技研、日本海事協会、みらいえね企画が参画。

洋上風エネルギーを利用する帆の技術と、この風エネルギーで造られた水素による安定エネルギー活用技術を組み合わせた「究極のゼロエミッション事業」の実用化を目指す。

同社は洋上風エネルギーを利用する帆の技術として、ウインドチャレンジャープロジェクトに取り組んでいるが、このプロジェクトで得た帆の技術に加え、帆走中に水中の発電タービンを用いて発電し、電気による水電解で生産した水素と水素キャリア・燃料電池とを組み合わせ、「弱風時の推進力を補って船の定時運航を目指す活用」「水素キャリアで貯蔵した水素を陸上消費向けに供給する活用」を検討している。

最初のステージでは、セーリングヨットを用いたコンセプト実証実験を行う方針で、洋上風のエネルギーによる発電、水素生産・貯蔵、燃料電池推進の一連のサイクル運用の機能・性能を確かめ、次のステージでは「さらに大きな船舶を用いた実証」を目指す。

▲ セーリングヨットを用いた実証実験でのプラント構成イメージ(最終的にはプロペラと発電タービンの一体型)