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NEDO、大規模水素サプライチェーン構築へプロジェクト

2015年6月10日 (水)

調査・データ国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)は9日、海外の未利用エネルギーを利用して水素を製造・貯蔵・輸送し、国内で利用する大規模な水素エネルギー利用システムの技術開発プロジェクトを開始すると発表した。

今回のプロジェクトでは、クリーンな水素エネルギーの利用を大幅に拡大し、本格的な水素社会の実現を図るため、海外の未利用エネルギーによる水素製造、液化水素輸送などの大規模水素サプライチェーン構築のための技術、水素を燃料とした発電システム技術の開発を行う。海外でも例のない世界に先駆けた技術開発だという。

NEDO、大規模水素サプライチェーン構築へプロジェクト

(出所:新エネルギー・産業技術総合開発機構)

また、2020年に豪州などの海外から日本へ水素を輸送し、水素発電などで利用するシステムを実証することで、30年頃に商業ベースで大規模な水素エネルギー利用システムの確立を目指す。

プロジェクトの採択テーマは、川崎重工業、岩谷産業、電源開発の3者による「未利用褐炭由来水素大規模海上輸送サプライチェーン構築実証事業」、千代田化工建設による「有機ケミカルハイドライド法による未利用エネルギー由来水素サプライチェーン実証」、大林組と川崎重工業による「水素CGS活用スマートコミュニティ技術開発事業」、三菱日立パワーシステムズ、三菱重工業による「低炭素社会実現に向けた水素・天然ガス混焼ガスタービン発電設備の研究開発」――の4事業。