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JR貨物が長期ビジョン策定、レールゲート全国展開

2021年1月8日 (金)

ロジスティクス日本貨物鉄道(JR貨物)は8日、10年後の2030年に目指す姿をまとめたグループ長期ビジョンを発表した。向こう10年間で成長・戦略投資として1770億円、維持・更新投資として2250億円の合わせて4020億円を投資する。

具体的な施策面では、新たな輸送サービスとして輸送力を区画売りする「ブロックトレイン」や、1編成すべてに定温コンテナを積載する定温貨物列車を新設するほか、東京と札幌で貨物駅構内に建設する大規模物流施設「レールゲート」の全国展開が柱。

▲レールゲート全国展開のイメージ(出所:JR貨物)

ブロックトレインは、2006年から東京-大阪間を1日1往復運行する利用運送事者の貸切列車「スーパーグリーンシャトル」として実績のあるサービスを拡大するもので、輸送力をブロック(区画)売りし、列車1編成を貸し切りで運行する専用ブロックトレインと、一部区画を貸し切りとする混載ブロックトレインの2パターンを想定。定温貨物列車は、温度管理が必要な食品、医薬品、精密機器などの輸送需要に対応するもので、列車1編成すべてに定温コンテナを積載する。

これらは貨物鉄道の大量性・中長距離・定時性を生かした輸送サービスとして新設し、大都市圏と中核都市間を効率的に結ぶとともに、貨物駅の構内に設ける物流施設・レールゲートと組み合わせることで、幹線輸送サービスを拡充する。

また物流イノベーションへの対応として、コンテナ自動倉庫、ドライバーアプリ、最適化されたコンテナ管理、ターミナル集中管理センターなどの機能を持たせる「スマート貨物ターミナル」や、貨物新幹線の検討も進める。

▲スマート貨物ターミナルのイメージ(出所:JR貨物)