財務・人事エーアイテイー(AIT)が12日に発表した2020年4-12月期(21年3月期第3四半期)連結決算は、アパレル関連貨物が減少した一方、日用品・生活雑貨、家電の取り扱いが増加し、増収減益となった。
20年4月から9か月間の売上高は336億4100万円(前年同期比4%減)と前年実績を下回ったものの、利益面ではコスト削減効果が寄与し、営業利益は16億7900万円(12.8%増)、四半期最終利益は12億8500万円(5%増)と好調に推移した。
アパレル製品の取り扱いが減少したのは、新型コロナウイルスの拡大を背景に外出機会が大きく減少し、個人消費も厳しさを増したのが要因で、荷動きは秋冬物の製品の輸送が活発になる時期でも力強さを欠く状況となった。
一方、在宅時間が大幅に増えたことで、日用品や生活雑貨、生活家電品など「日常の生活に欠かせない」貨物の取り扱いは堅調さを維持。アパレル関連の減少を補う形で推移した。通期は従来予想を据え置く。