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輸出額25か月ぶり前年比プラス、貿易統計・20年12月

2021年1月21日 (木)

調査・データ財務省が21日に公表した貿易統計(速報)によると、2020年12月の輸出額が前年同月比2%増の6兆7062億円となり、25か月ぶりのプラスとなった。輸入額は11.6%減の5兆9552億円で、20か月連続のマイナス。

輸出では主に、プラスチック(12.8%増)、非鉄金属(23.2%増)、半導体などの製造装置(9.7%増)が大きく増加。鉱物性燃料(51.5%減)や、自動車(4.2%減)、鉄鋼(11.8%減)の減少も大きかったが、その他品目の増加も寄与して25か月ぶりにプラスに転じた。

20か月連続のマイナスとなった輸入では、原粗油(47.9%減)、石炭(34.8%減)、航空機類(55.1%減)の減少が主なマイナス要因となった。

国別では、対中貿易が輸出・輸入ともにプラス。特に輸出は10.2%増と大きく伸び、中国を含む対アジア貿易でも輸出が6.1%増と、2か月ぶりにプラスに転じた。対米輸出は自動車関連が増加したものの、0.7%減の2か月連続マイナス。輸入も21.9%減と8か月連続のマイナスだった。対EU貿易は輸出が1.6%減、輸入が4%減で、ともに12か月以上連続で減少している。