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スカニア、パンタグラフ搭載トラック7台追加

2021年1月28日 (木)

環境・CSRスウェーデンのトラックメーカー、スカニアはこのほど、ドイツで実証実験が続けられている「電気道路」向けに7台のパンタグラフ搭載トラックを追加提供する、と発表した。

ドイツでは、電力を供給する架線が設けられた「電気道路」の実証実験が国内3か所で実施されており、このうちヘッセン州の高速道路では新たに7キロの架線が追加で設置され、上り下り合わせて17キロメートルの電気道路区間が2022年末までに完成する。

この高速道路は、トラック1万4000台を含む1日あたり13万5000台の車が通行しており、最も大気汚染の激しい道路の1つといわれる。スカニアでは、既に設置されている電気道路区間向けにパンタグラフ搭載トラックを5台提供しており、それぞれ別の運送会社が運行中。今回追加する7台についても、複数の顧客が運行するといい、車両メンテナンスとデータ収集をスカニアが担当するという。

パンタグラフ搭載トラックは、架線から供給される電力だけで最大時速90キロで走行するもので、区間外では内燃エンジンに切り替わる。電化に加え、内燃機関の燃料をバイオディーゼルにすることで、二酸化炭素排出量を大幅に削減できると期待されている。

スカニアのパンタグラフ搭載トラック5台が独で稼働