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スカニアのパンタグラフ搭載トラック5台が独で稼働

2020年8月19日 (水)

国際スウェーデンのトラックメーカー、スカニアは18日、電力を供給する架線が設けられた独フランクフルト付近の「電気道路」をテスト走行する取り組みで、パンタグラフを搭載する5台の「スカニアR450ハイブリッドトラック」の最後の1台が建材販売会社のクナウフに納入され、7月初旬からフル稼働を開始したと発表した。

クナウフの関係者は「このパイロットプロジェクトは『すべてのリソースを責任を持って使用する』という私たちの取り組みによく適合している。特に大都市圏で、物流プロセスをさらに持続可能なものにするのに役立つノウハウが得られることを願っている」と話す。

▲スカニアR450ハイブリッドトラック(出所:スカニア)

ほかの4台はシャンツ、マイヤーロジスティクス、コンターゴ、メルクが運用。5台すべてがヘッセン州の「A5高速道路」に設けられた5キロの電化区間に沿って毎日通行しており、電気道路の利点を調査するためにデータが収集される。

またコンターゴの関係者は「高速道路にある5キロのテストトラックは非常に短いように見えるかもしれないが、その目的はテクノロジーをテストすること」「(テスト走行で得られた)フィードバックは肯定的で、独高速道路ネットワークの3分の1に電化された架線が整備された場合、大型トラックの80%がこの技術を使用して電気モードで運転できるようになる。これはCO2排出量の削減に本当に重要な貢献をするだろう」と説明する。

同国ではヘッセン州のA5高速道路のほか、シュレスヴィヒホルシュタインのA1高速道路で19年末に開通した「電気道路」でテスト走行が行われており、最終テストは20年末にバーデンヴュルテンベルク(B462)で開始されることになっている。