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東京都、青海ふ頭ヒアリ事例1件の駆除完了を報告

2021年2月3日 (水)

行政・団体東京都は2日、東京港のヒアリ対策を検討する関係機関の連絡会を書面開催し、2019年9月から10月にかけて多くの有翅女王アリが確認された青海ふ頭で20年度に入っても3件のヒアリが確認された事案の対処状況について、うち1件は駆除を完了したが、残る2件は調査・駆除を実施中だと報告した。

青海ふ頭ではコンテナヤード全域に薬剤を散布し、モニタリングを継続するとともに、周囲2キロを目安に周辺調査を行い、関係事業者や周辺住民への注意喚起を実施した。この取り組みの結果、女王アリが確認された巣は19年12月以降、「残存個体と見られるヒアリの確認がない」として、駆除の完了を宣言。

周辺地域でも19年秋と20年春・秋の3回にわたる調査でヒアリが確認されていないものの、「周辺地域への拡散可能性が否定できないことや、海外からの新たなヒアリの侵入に備え、引き続き、ふ頭内などの調査を継続するなど水際での対策に取り組んでいく」として、21年度も同様のモニタリングを継続する。

国内では20年4月からこれまでに16事例が確認されているが、このうちコンテナや貨物などから発見され、由来が明らかな確認事例は4件となっており、いずれも中国由来であることを確認。このほかの12件はコンテナヤードなどの港湾内の地面で確認されたもので、東京港では5件が確認され、いずれもコンテナヤード地面でみつかった。

(出所:東京都)