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JR貨物は全区間が再開、日本郵便は一部に遅れ

2021年2月15日 (月)

ロジスティクス日本貨物鉄道(JR貨物)は15日、13日夜に福島県沖で最大震度6強の地震発生がしたことで見合わせていた東北線などの貨物列車の運転を、15日1時25分までにすべて再開したと発表した。運休していた貨物列車の数は49本に上った。

そのほかの地震の影響については、日本郵便は15日0時の時点で、福島県二本松市の渋川郵便局の窓口業務を休止中。また、高速道路の通行止めなどの影響により、北海道と東北地方で郵便物やゆうパックなどの引受・配達に半日から1日程度の遅れが発生していることを伝えている。

■常磐道で通行止め、倉庫の被害も

国土交通省によれば、15日4時の時点でE6常磐道の相馬インターチェンジ(IC)から新地ICまでの区間が法面崩落により通行止めとなっている。そのほか福島県内の都道府県・政令市道4区間で、路面陥没や路面変状などが確認されている。

物流業者の施設については、宮城県と福島県で営業倉庫各2棟における荷崩れを確認。また、トラック業者1社の4営業所で外壁割れなどの被害を確認している。企業名については明らかにしていない。公共トラックターミナルの被害は確認されていない。

■空港は被害少なく、港湾は一部に被害

空港については、仙台空港のターミナルビルの一部に床材の剥離などが見られた以外に目立った被害はなく、各空港で通常通り運航する見通し。一方、港湾については仙台塩釜港と相馬港にエプロンのクラックなどが発生しており、復旧については未定となっている。

そのほか、経済産業省によれば15日4時30分の時点で東京電力、東北電力ともに地震に伴う停電は解消済み。複数が停止している発電所については、すでに一部は復旧済みで、今後も順次復旧するとしている。また、複数の製造工場で生産設備の一部損傷などが確認されているが、サプライチェーンへの重大な影響は報告されていないという。